「引用文献:」はこちら

北 統一戦線部の謎

北朝鮮・統一戦線部長の謎

〜シリーズ「米中朝のX DAY」(41)〜

Originally written: Sept. 18, 2016(web版)
Second update: Sept. 20, 2016(mail版)(北 統一戦線部の謎:週刊アカシックレコード160920)

【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構〜シリーズ『失業革命』(5)」は → こちら
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理〜ネット『無料』文化の罪〜シリーズ『失業革命』(6)」は → こちら
【小誌2010年2月22日「浅田真央vs.韓国TV〜シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」は → こちら
【小誌2012年3月26日「反日感情の正体〜韓国=アルジェリア方程式〜シリーズ『反態度的行動』(1)」は → こちら
【小誌2012年7月9日「TPP不等式〜続・売国奴対策としてのTPP〜シリーズ『TPP地政学』(2)」は → こちら
【小誌2013年9月20日「続・『半沢直樹』の謎〜シリーズ『視聴率の心理学』(2)」は → こちら
【小誌2013年9月30日「2045年問題〜意識を持つ機械〜シリーズ『2045年問題』(1)」は → こちら
【小誌2014年3月6日「続・空港襲撃作戦〜シリーズ『米中朝のX DAY』(13)」は → こちら
【小誌2014年6月9日「北朝鮮崩壊神話〜『北朝鮮崩壊』という神話〜シリーズ『米中朝のX DAY』(18)」は → こちら
【前回、小誌2016年8月8日「辛光洙登場の理由〜辛光洙元工作員『再登場』の理由〜シリーズ『米中朝のX DAY』(40)」は → こちら

■北朝鮮・統一戦線部長の謎〜シリーズ「米中朝のX DAY」(41)■
北朝鮮の朝鮮労働党統一戦線部の権限は、西側諸国で想像されているよりも、圧倒的に強い。
その長、キム・ヨンチョル(金英哲)統一戦線部長は、「高圧的な態度で統一戦線部の権限拡張を強引に推し進めるなど権力乱用」(韓国政府関係者)をしたことを理由に、2016年7月中旬から約1か月、地方の農場で労働を強いられる「革命化処罰」を受けたものの、8月中旬には統一戦線部長の職務に復帰した。
統一戦線部長の権限が元々強大であることを考えると、2016年9月現在、北朝鮮の最高指導者、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が金英哲に全幅の信頼を置いていることは間違いない。そして、2016年6月頃まで、金正恩が金英哲に全幅の信頼を置いていたのも間違いない。
金英哲が「高圧的な態度で」不正を働いたのなら、金正恩が最高指導者になってから多くの党・政府の幹部に対してして来たように、金英哲にも処刑や失脚や左遷を強いたはずだ。しかし、そうはなっていないので、おそらく金英哲は金正恩に悪いと思われるようなことは何もやっていないだろう。
では、なぜ金英哲は罰を受けたのか。
統一戦線部は韓国内の親北朝鮮系民間団体や在日韓国・朝鮮人を含む海外同胞の包摂を担当する機関であり、南北間の関係がよい時機には南北間の対話や交流も担当する。
もしも2016年6月下旬から7月上旬頃に、統一戦線部の役割を大幅に変更する決定を金正恩が下したとすると、金英哲が受けた不可解な処罰の理由が理解できる。
そして、その6月下旬から7月上旬頃、北朝鮮の対外工作活動には明白な変化が表れ始めている(2016年9月20日頃配信予定)。

東日本大震災、熊本地震の被災者の方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。

なぜ、金英哲は罰せられても失脚しないのか。

考えてみて下さい。

【この先、記事本文こちらでメールマガジンの読者登録をなさって(発行月の翌月以降こちらでバックナンバーとして)お読み下さい。
この記事がすでに配信されている場合でも、配信当月の月末までにまぐまぐで読者登録をなされば、無料で、バックナンバーとしてお読み頂けます(登録直後に登録なさったメールアドレスに送信されます)。
月間購読料(登録料)の本体価格は100円(消費税別)ですが、登録した最初の月は0円で、購読料が課金されるのはその翌月からです。最初の月の末日までに登録解除すれば、一切課金されません
この「当月無料」システムについてはこちらでもご確認頂けます。
尚、登録申し込みには「まぐまぐ!」の利用者登録(無料)も必要です。
メールマガジンが正しく送られて来ない場合は (メールソフトのアンチスパム/迷惑メールフォルダをチェックなさったうえで) こちらにお問い合わせ下さい。
バックナンバーが正しく送られて来ない場合はこちらにお問い合わせ下さい。
「まぐまぐ!」についてのお問い合わせはこちらにお願い致します。
上記の月間購読料(登録料)はこの記事が配信された月の金額です。最新の金額については、こちらでご確認下さい。
小誌の筆者と編集部は、購読(課金)手続きや配信業務には一切関与せず、それらすべてを「まぐまぐ」に代行して頂いております。したがって、クレジットカード等の手続きの問題や、メールマガジンの遅配、不達などに関してはすべて「まぐまぐ」にお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。小誌編集部は課金・配信のシステムに一切触れることができないので、何卒宜しくご理解下さいませ。】

引用文献
文春 (2006). 「開戦前夜 『中朝国境』もの凄い修羅場」, 『週刊文春』 2006年11月9日号 p.p 40-41

デイリーNK (2016). 「北朝鮮が『スパイ向け暗号放送』を再開か」, デイリーNKジャパン 2016年7月20日 http://dailynk.jp/archives/70850 (2016年7月20日アクセス)

古谷浩一 (2006). 「時々刻々 中国へ『出稼ぎ脱北』 制裁下 送金業者が暗躍 越境歴数回の女性『親族が当局有力者』 生活苦 売られても『次は息子と来る』」, 朝日新聞 2006年12月30日付朝刊2面

Gale, Alastair (2014). 「真っ暗な北朝鮮、衛星写真の夜景『まるで海』 - NASAが最新版公開」, http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304380304579406052933130152 (2016年7月22日アクセス)

hjc (2016). 「北朝鮮で『社会主義』は有名無実化 韓国当局者」, 聯合ニュース日本語版 2016年8月30日付 http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2016/08/30/0200000000AJP20160830001900882.HTML (2016年9月2日アクセス)

mgk1202 (2016). 「北朝鮮 『座る姿勢悪い』と副首相銃殺 韓国政府」, 聯合ニュース日本語版 2016年8月31日付 http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2016/08/31/0200000000AJP20160831002700882.HTML (2016年9月2日アクセス)

中川孝之 (2016). 「中国、北工作員を拘束 核開発を圧迫か」, 読売新聞 2016年6月12日付朝刊7面

日テレ (2016). 「安保理 北朝鮮SLBM発射『厳しく非難』」, 日テレNEWS24 2016年8月27日 http://www.news24.jp/articles/2016/08/27/10339212.html (2016年9月8日アクセス)

岡崎研究所 (2013). 「中国の外交政策が変わらない3つの理由 」, 『世界潮流を読む 岡崎研究所論評集』 2013年4月16日 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2712 (2016年9月4日アクセス)

sjp@yna.co.kr (2016a). 「スパイに指令? 16年ぶりに『乱数放送』再開 北朝鮮」, 聯合ニュース 2016年7月19日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2016/07/19/0200000000AJP20160719000900882.HTML (2016年7月20日アクセス)

sjp@yna.co.kr (2016b). 「北朝鮮 また工作員に指令か 14日ぶりに『暗号放送』」, 聯合ニュース 2016年7月29日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/07/29/0300000000AJP20160729000700882.HTML (2016年8月16日アクセス)

sjp@yna.co.kr (2016c). 「『暗号放送』で新たな指令か これまでと異なる内容 北朝鮮」, 聯合ニュース 2016年8月12日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/08/12/0300000000AJP20160812000800882.HTML (2016年8月15日アクセス)

sjp@yna.co.kr (2016d). 「北朝鮮 3週間ぶりに 『暗号放送』再開 前回と異なる内容 」, 聯合ニュース 2016年9月16日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/09/16/0300000000AJP20160916000600882.HTML (2016年9月16日アクセス)

Sok, N. J. (2016). 「リオ五輪 戦争加害国・日本、憎たらしいほど楽しく平和を演出 」, 朝鮮日報日本語版 2016年8月23日付 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/23/2016082300603.html (2016年9月15日アクセス)

読売 (2014). 「政治の現場 日中冷戦(8) 党中央の真意探れず」, 読売新聞 2014年2月13日付朝刊4面

読売 (2016a). 「社説 日中韓外相会談 対『北』圧力で協調を追求せよ」, 読売新聞 2016年8月25日付朝刊3面 < http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160824-OYT1T50184.html > (2016年9月4日アクセス)

読売 (2016b). 「北、3発ともEEZに ミサイル 首相『重大な脅威』」, 読売新聞 2016年9月6日付朝刊1面

読売 (2016c). 「『生前退位』に限り議論 有識者会議 『女性宮家』は先送り 政府調整」, 読売新聞 2016年9月6日付朝刊1面

読売 (2016d). 「安倍首相の一日 9日」, 読売新聞 2016年9月10日付朝刊2面

ほか

このページの先頭に戻る。

 (敬称略)

はじめに戻る