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満州朝鮮の地政学

地政学の最前線

〜シリーズ「米中朝のX DAY」(27)〜

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Originally written: March 06, 2015(web版)
Second update: March 06, 2015(mail版)(満州朝鮮の地政学:週刊アカシックレコード150306)

【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構〜シリーズ『失業革命』(5)」は → こちら
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理〜ネット『無料』文化の罪〜シリーズ『失業革命』(6)」は → こちら
【小誌2010年2月22日「浅田真央vs.韓国TV〜シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」は → こちら
【小誌2012年3月26日「反日感情の正体〜韓国=アルジェリア方程式〜シリーズ『反態度的行動』(1)」は → こちら
【小誌2012年7月9日「TPP不等式〜続・売国奴対策としてのTPP〜シリーズ『TPP地政学』(2)」は → こちら
【小誌2013年9月20日「続・『半沢直樹』の謎〜シリーズ『視聴率の心理学』(2)」は → こちら
【小誌2013年9月30日「2045年問題〜意識を持つ機械〜シリーズ『2045年問題』(1)」は → こちら
【小誌2014年3月6日「続・空港襲撃作戦〜シリーズ『米中朝のX DAY』(13)」は → こちら
【小誌2014年6月9日「北朝鮮崩壊神話〜『北朝鮮崩壊』という神話〜シリーズ『米中朝のX DAY』(18)」は → こちら
【前々回、小誌2015年1月4日「量子テレパシー〜シリーズ『超心理学でない心理学』(2)」」は → こちら
【前回、小誌2015年2月1日「米朝サイバー戦争の怪〜シリーズ『米中朝のX DAY』(26)」」は → こちら

■地政学の最前線〜シリーズ「米中朝のX DAY」(27)■
地理政治学(地政学)には大別して2種類ある。
1つは、経済学や政治学と同じく文科系の、外交・安全保障に関する政策提言のための学問(一種のイデオロギー)であり、この分野の研究者が唱える説は、特定の時代の特定の国や地域にしか妥当せず……場合によっては、どの時代のどの国にもどの地域にも妥当せず……研究者の説には「再現性」がない。つまり、研究者によって「正解」が異なる。
もう1つは、過去数千年間、地球上のありとあらゆる地理的環境のもとで軍人たちがいくさを戦って得た経験則のコレクションとしての地政学である。この分野は経験則に基づくため……世界の地理的条件は数百年、数千年程度の時間が経ったぐらいではほとんど変わらないため……一定の再現性がある。その意味でこの分野は理科系の学問(数学や医学と同様のサイエンス)である。この分野では、研究者によって「正解」が異なることはまれで、たいていの場合(特定の国や地域が採るべき外交・安全保障政策)は“ほぼ自動的に”1つに決まる。
前者は、20世紀に、大英帝国、ナチス・ドイツ、大日本帝国、米国、ソ連などの政策立案者が世界中のどの地域を自国の勢力圏(植民地)に組み込めるかを推測(妄想)するのに利用され、さまざまな仮説が提唱された。が、有名な仮説のとおりに政策を実行して失敗した例も多々あるので、現代の研究者は必ずしも既存の「先行研究」を参照する必要はない。
他方、後者は、旧満州(中国東北地方)など、比較的狭い地域の国境線が将来どのように変わるかを予測する際に、非常に役に立つ。
が、後者のタイプの地政学が、おおやけの場で議論されることは、こんにちまで、日本でも世界でもほとんどなかった。
人類はいまだに真の地政学を知らない(2015年3月6日頃配信予定)。

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東日本大震災の被災者の方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。

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なぜ、後者のタイプの地政学がおおやけの場で議論されることが、こんにちまで、日本でも世界でもほとんどなかったのか。

考えてみて下さい。

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引用文献

Folch, Ramon (1996). "BIOSFERA. Els human en els ambits ecologics del mon", Enciclopedia Catalana S. A., Barcelona, vol.7 (Folch,O.(Ed) 奥富 清(監訳) (2010). 「東アジア地方」, 『世界自然環境大百科7 温帯落葉樹林』, 朝倉書店, pp.31-34)

Folch, Ramon (1997). "BIOSFERA. Els human en els ambits ecologics del mon", Enciclopedia Catalana S. A., Barcelona, vol.6 (Folch,O.(Ed) 大澤雅彦(監訳) (2009). 「中国〜日本とヒマラヤの常緑広葉樹林」, 『世界自然環境大百科7 亜熱帯・暖温帯多雨林』, 朝倉書店, pp.37-39)

亀田達也 (2010). 「集団の根本的重要性」, 亀田達也・村田光二(著)『複雑さに挑む 社会心理学 適応エージェントとしての人間 改訂版』, 有斐閣アルマ, pp.27-30

倉前盛通 (1977a). 「二千億ドルのエージェント ドキュメント・フィクション」, 『悪の論理』, 日本工業新聞社 pp.1-18

倉前盛通 (1977b). 「植物生態学と軍隊の性格」, 『悪の論理』, 日本工業新聞社 pp.199-212

蒔田一彦 (2014). 「エボラ拡大で北、すべての外国人観光客入国中止」, 読売新聞web版2014年10月24日 http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000301/20141024-OYT1T50098.html (2014年10月25日アクセス)

蒔田一彦 (2015). 「『平壌マラソン』一般外国人の出場認めず」, 読売新聞web版2015年2月24日 http://www.yomiuri.co.jp/world/20150223-OYT1T50127.html (2015年3月6日アクセス)

Miyawaki (1975). 「日本の植物分布」, 大沢 済・吉良龍夫・越田 豊・田沢 仁・本城市次郎(編)『基礎生物学ハンドブック』, 岩波書店, p.134 (林 正彦(編)『理科年表 平成27年 机上版』, 丸善出版, p.1002 に所収)

曽村保信 (1984a). 「はじめに」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.i-iii

曽村保信 (1984b). 「地球儀を片手に」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.3-24

曽村保信 (1984c). 「マッキンダーの発見」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.25-84

曽村保信 (1984d). 「ハウスホーファーの世界」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.85-138

曽村保信 (1984e). 「アメリカの地政学」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.139-187

曽村保信 (1984f). 「核宇宙時代の地政学」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.189-213

曽村保信 (1984g). 「参考文献について」, 『地政学入門』, 中公新書 pp.214-219

ほか

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 (敬称略)

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