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〜謎のウィルス感染〜

李忠成と遠藤保仁

〜シリーズ「北京五輪」(2)〜

Originally written: July 28, 2008(mail版)■李忠成と遠藤保仁〜週刊アカシックレコード080728■
Second update: July 28, 2008(Web版)

■李忠成と遠藤保仁〜週刊アカシックレコード080728■
日本に帰化した李忠成選手が北京五輪サッカー日本代表の一員として活躍することは、韓国にとっては悪夢だ。五輪で彼のチームメイトになるはずだった遠藤保仁選手が謎のウィルスに感染して出場辞退に追い込まれたのはなぜか。
■李忠成と遠藤保仁〜週刊アカシックレコード080728■

■李忠成と遠藤保仁〜シリーズ「北京五輪」(2)■
【小誌2007年2月22日「北朝鮮の北〜シリーズ『中朝開戦』(1)」は → こちら
【小誌2007年3月1日「脱北者のウソ〜シリーズ『中朝開戦』(2)」は → こちら
【小誌2007年3月8日「戦時統制権の謎〜シリーズ『中朝開戦』(3)」は → こちら
【小誌2007年3月18日「すでに死亡〜日本人拉致被害者情報の隠蔽」は → こちら
【小誌2007年4月14日「国連事務総長の謎〜シリーズ『中朝開戦』(4)」は → こちら
【小誌2007年5月14日「罠に落ちた中国〜シリーズ『中朝開戦』(5)」は → こちら
【小誌2007年5月21日「中国の『油断』〜シリーズ『中朝開戦』(6)」は → こちら
【小誌2007年6月7日「米民主党『慰安婦決議案』の謎〜安倍晋三 vs. 米民主党〜シリーズ『中朝開戦』(7)」は → こちら
【小誌2007年6月14日「朝鮮総連本部の謎〜安倍晋三 vs. 福田康夫 vs. 中国〜シリーズ『中朝開戦』(8)」は → こちら
【小誌2007年7月3日「『ニセ遺骨』鑑定はニセ?〜シリーズ『日本人拉致被害者情報の隠蔽』(2)」は → こちら
【小誌2007年9月13日「安倍首相退陣前倒しの深層〜開戦前倒し?〜シリーズ『中朝開戦』(9)」は → こちら
【小誌2007年10月6日「拉致問題依存症〜安倍晋三前首相退陣の再検証」は → こちら
【小誌2007年10月22日「軽蔑しても同盟〜シリーズ『中朝開戦』(11)」は → こちら
【小誌2007年11月16日「先に『小連立』工作が失敗〜自民党と民主党の『大連立政権構想』急浮上のウラ」は → こちら
【小誌2007年12月21日「大賞受賞御礼〜メルマ!ガ オブ ザ イヤー 2007」は臨時増刊なのでWeb版はありませんが → こちら
【小誌2008年2月1日「ヒラリー大統領〜2008年米大統領選」は → こちら
【小誌2008年2月18日「毒餃子事件の犯人〜チャイナフリー作戦〜シリーズ『中朝開戦』(12)」は → こちら
【小誌2008年3月6日「中朝山岳国境〜シリーズ『中朝開戦』(13)」は → こちら
【小誌2008年3月17日「女は女を理解できない?〜朝ドラ視聴率低迷の意外な理由」は → こちら
【小誌2008年3月31日「謎の愛読書群〜シリーズ『ロス疑惑』(1)」は臨時増刊なのでWeb版はありませんが → こちら
【小誌2008年4月1日「拝啓 三浦和義様〜シリーズ『ロス疑惑』(2)」は臨時増刊なのでWeb版はありません。】
【小誌2008年4月25日「捏造政局〜『支持率低下で福田政権崩壊』報道のウソ」は → こちら
【小誌2008年5月26日「媚日派胡錦濤〜『福田康夫は親中派』報道のデタラメ」は → こちら
【小誌2008年6月30日「機密宣伝文書?〜『対北朝鮮・中国機密ファイル』の撃」は → こちら
【前回「星野JAPAN 1.1〜シリーズ『北京五輪』(1)」は → こちら

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年齢23歳以下(U-23)で構成される北京五輪サッカー日本代表(反町康治監督率いる反町JAPAN)は、2007年8〜11月に行われたアジア地区最終予選で強豪サウジアラビアと同組になりながら、それに競り勝って五輪出場権を獲得した。
北京五輪本大会では23歳を超える「オーバーエージ選手」(OA)の出場が3人まで認められるため、2008年6月、反町監督はA代表のミッドフィルダー(MF)であり、フリーキック(FK)の名手でもある遠藤保仁(2008年現在28歳。ガンバ大坂)をOA枠で五輪代表18人に加え、攻守の要、司令塔を務めさせることに決めた。

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●謎のウィルス●
ところが、その遠藤が、2008年6月30日に突如原因不明の高熱に襲われ、入院する。彼の所属するクラブ、ガンバ大阪は、7月6日になって彼の病名を「ウィルス感染症」と発表した。からだの複数の器官にウィルスがはいり込んで発熱を引き起こしたというのだ。
が、奇妙なことにこのウィルスには名前がない(日刊スポーツWeb版2008年7月7日「遠藤、五輪事実上アウト…退院メド立たず」)。つまり、インフルエンザウィルスでもC型肝炎ウィルスでもないのである。

なら、未知の新興感染症かというと、そうでもない。
自然界には未知のウィルスが無数にあり、遺伝子レベルで進化しながら、つまり突然変異でDNAの塩基配列を変えながら、大部分はヒトに感染することなく存在しているが、ある日突然ヒトに有害な形に突然変異してヒトに感染すれば、それは新興感染症となる。エイズウィルスはその典型だ。
ところが、遠藤を突如襲ったウィルスは彼1人に感染し、それ以外のだれにも感染していない。ということは、空気感染(厳密には空気中を飛ぶ唾液などを通して感染するので、飛沫感染)はしないし、おそらくエイズのような、性交渉による感染もないのだろう。

となると、このウィルスは飲食や薬品の服用を通じて遠藤の体内にはいり込んだ、という可能性がもっとも高いということになる。
もしそうなら、この謎のウィルスは(潜伏期間をN日とすると)「6月30日マイナスN日」のある日、遠藤が摂取した飲食物や薬物の内部に存在し、それ以外のところにはほとんど存在しなかったことになる。
自然現象として、そんなことが、ありうるのだろうか。

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【このウィルスが、特定の遺伝子を持つごく少数の人のみに症状を引き起こすウィルスであり、かつ遠藤がその遺伝子を持っていた可能性はもちろんある。その場合は、遠藤以外のすべての日本人(あるいは全人類)の周囲に常に存在していて、大勢に感染しつつも症状を引き起こさないでいる、ということになる。が、後述の理由で、ここでは、それは考えないことにする。】

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●謎の体調不良 Part 2●
実は、似たような出来事が過去にもあった。つまり、重要な国際試合を前に、有力な日本人選手が突然謎の体調不良を起こし、本来の能力を発揮できなくなるケースは、これで二度目なのだ。

その「一度目」は、2006年12月のロシアのサンクトペテルブルグで開催されたフィギュアスケートグランプリファイナル(GPF)である。
初日のショートプログラム(SP)を終わった段階で、優勝を狙える位置にいた日本の3選手、女子シングルの安藤美姫、浅田真央、男子シングルの高橋大輔がいずれも、2日目のフリーの演技の直前に急に原因不明の体調不良に襲われて、3人とも優勝を逃している(小誌2006年12月19日「●謎の体調不良」)。

あのときは、女子シングルで、安藤、真央を抑えて韓国のキム・ヨナ(金妍児)が逆転優勝し、日本が「男も女も金メダル」という事態は阻止された。その直前に、カタールのドーハで開かれていた2006年アジア大会の野球では、全員プロの韓国代表チームが全員アマチュアの日本代表チームに敗れるという前代未聞の屈辱を味わい、韓国中がまるで「この世の終わり」とでも言わんばかりに落胆していたため、この金妍児の優勝で韓国は面目を施すことができた(小誌2006年12月19日「韓国スポーツ汚染〜国辱直後のフィギュアGPファイナル」)。

このときも、安藤や真央の急病の理由はまったく謎だった。
仮に、安藤や真央を襲った病原体(ウィルスや細菌など)が、人為的に作られたものであるか、または、元々自然界に存在したものだとしても安藤や真央の摂取する飲食物や空気の中の人為的に投与されたものであるならば、それは正真正銘の「生物兵器」ということになる。

今回、遠藤を襲ったウィルスはどうだろう。

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【韓国は日本と同様に生物兵器禁止条約(BWC)を批准しているが(外務省Web 2008年7月「生物兵器禁止条約(BWC)締約国等一覧」)、この条約には査察受け入れ義務がない。
各国は査察義務を伴う「BWC検証議定書」の締結、批准を目指したが、2001年7月に米国政府が「国家安全保障上の機密や米国のバイオ産業の企業秘密が漏洩する恐れがある」(当時のジョン・ボルトン米国務次官)という理由で拒否したため(外務省Web 2006年7月「生物兵器禁止条約(BWC)の概要」)、検証議定書交渉は中断し、2008年現在国際法として成立していない。】

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●世界一だらしない支配階級●
「一回目」と「二回目」の関連を見極めるには、まず、韓国はいまどういう状態にあり、その韓国にとってスポーツや五輪はどういう意味があるか、を検討しなければならないが、それには韓国の歴史を見る必要がある。

日本の植民地支配を受ける前、韓国には長い歴史を持つ王朝(李氏朝鮮、大韓帝国)があり、ヤンバン(両班)という支配階級がいて、その子孫は現在も韓国で「わが家は両班の家系です」などと称している。が、彼らは「世界一だらしない支配階級」である。

これは筆者の差別的偏見ではなく、韓国人自身の評価である。大韓民国第5代大統領のパク・チョンヒ(朴正煕)は大統領在任中の1977年に上梓した自著『国家と革命と私』の中で

「『われわれのもの』といえるものは、ハングルのほかに何かはっきりあるといえるものはあるか」(鄭大均『韓国のナショナリズム』岩波現代文庫2003年刊、p.135)

と述べたのを始め、政治、経済、社会制度、科学、技術、産業などあらゆる面で、韓国人はこの李氏朝鮮誕生以来の約600年間、ほとんどなんにもやっていない、という趣旨の罵詈雑言を浴びせている。それは国民に奮起を促すためのものではあるが(鄭大均前掲書)、世界で通用する人材や輸出品を生み出すために、韓国の支配階級が何もしていなかったことを認める「証言」でもある。

韓国出身のエッセイスト、オ・ソンファ(呉善花)も、李氏朝鮮の歴代の権力者たちは、国防と外交は中国に任せ、自分たちは政争に明け暮れ、文化的にはひたすら中国の模倣をするばかりで、自国の言語も芸能も軽視していた、と嘆いている(呉善花『スカートの風 - 日本永住をめざす韓国の女たち』角川文庫1997年刊)

1910年の「日韓併合」で、朝鮮半島が日本の植民地になると、日本は半島史上初めて学校制度を作り、日本語を公用語として教えると同時にハングルも準公用語として教えるなど、全面的な「近代化」に乗り出した。

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【1392〜1897年の李氏朝鮮時代でも、その後の大韓帝国時代でも、支配層は、中国文化の模倣にうつつを抜かすばかりで自国独自の文化を振興することに無関心だっため、つまり、庶民に対して「中国の尻馬に乗って威張る」ことにしか関心がなかったため、半島史上最初のハングル辞書を編纂発行したのは、大日本帝国朝鮮総督府だった(大礒正美研究室 大礒正美コラム 2006年1月27日「よむ地球きる世界『続・憂慮すべき韓国の夢想事大主義』」 )。】

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日本は半島で、学校のほか、鉄道も郵便局も港も道路も作ったため、半島の韓国(朝鮮)の一般庶民たちは「はてさて、両班と日本人と、国造りがうまいのはどっちだろう」と比較するようになった。もちろんほとんどの庶民は「日本人のほうがうまい」と判断しただろう。
だからこそ、大勢の朝鮮人が、日本本土への移住が禁止されていた時代でさえ、法を犯してでも自主的に日本に移住したのだ(第二次大戦の末期に、戦時徴用で日本本土の労働に動員された朝鮮人労働者の大半は、日本国内に生活基盤がないので、終戦後に朝鮮半島に帰った。李策ほか『別冊宝島: 嫌韓流の真実! ザ・在日特権』宝島社2006年刊)。

この自主的に日本に移住した朝鮮人たちがこんにちの在日朝鮮(韓国)人の起源であり、彼らは「強制連行」などされていない(鄭大均『在日・強制連行の神話』文春新書2004年刊、前掲『別冊宝島』)。

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【東京大学(帝国大学)や京都大学(京都帝国大学)など長い歴史を持つ大学の昔の卒業生名簿を見ると、戦前生まれの卒業生のなかに明らかに朝鮮半島出身とわかる名前が無数にある。彼らが「半島から強制連行されて日本に来て、むりやり日本語を押し付けられて、いやいやながら帝国大学の入試を受けたら合格した」などということはあえりない。いやいや勉強してはいれるような大学ではないからだ。
個人(朝鮮人)の幸福は国家(朝鮮民族主義)より大事なのであり、戦前の向学心溢れる朝鮮人は当然、半島の教育水準の低さに嫌気が差して、自ら進んで日本語を学び、喜ん勇んで日本の大学に入学したに違いないのである。】

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1945年に日本が第二次大戦で米国に敗れ、米軍当局(GHQ)が戦後の日本を占領統治した際、朝鮮半島を日本本土から切り離して独立国(半島南部は大韓民国、北部は北朝鮮こと朝鮮民主主義人民共和国)にすることに決めたため、日本国内には、戦時徴用とは関係なくビジネスや進学のために、自らの意志で日本に移住していた大勢の朝鮮半島出身者が取り残された。
そこで、GHQは、日本国内の朝鮮人を戦勝国民でも敗戦国民でもないという意味で「(第)三国人」という尊称(敗戦国民より上位に置くための呼称なので、絶対に蔑称ではない)で呼んで区別し、外国人登録制度の対象とし、その国籍欄の記載を、本人または親が旧植民地朝鮮の出身という意味で「朝鮮」とした(ここで「在日朝鮮人」が誕生する)。

当然彼らは日本国籍を選びたかったはずだ。が、彼らのうち大勢が「大韓民国と日本国とを、じっさいに両方に住んでみて比較した結果、日本を選んだ」となると、そもそも大韓民国はわざわざ日本から独立して建国する理由がない(ずっと、日本の一部でいたほうがいい)ということになってしまう。

そこで、1948年に発足したばかりの韓国政府は、1952年にGHQにねじ込んで、日本の外国人登録の国籍欄に「朝鮮」と記載されている者は、本人の希望でそれを「韓国」に変更できるようにした(ここで初めて「在日韓国人」が誕生するが、韓国支持の朝鮮人が全員、国籍欄の記載を変更したわけではない)。
その後、韓国政府は大韓民国居留民団(民団)、北朝鮮政府は朝鮮総連という組織を日本国内に作って、在日韓国・朝鮮人を監視し、韓国籍や朝鮮籍の維持を奨励し、陰に陽に彼らの日本への帰化を妨害した。

つまり、21世紀初頭のこんにちに至るまで、数十万人の在日韓国・朝鮮人が日本国籍を持たずに日本にいるのは、彼らが「韓国(朝鮮)人として誇りを持っているから」ではなく、日本が好きで日本に移住した彼ら(の祖先)に対して韓国(北朝鮮)政府が「いやがらせ」を行った結果なのだ。
大勢の日系ブラジル人が日本文化に興味を抱きつつも、ブラジル国籍を持ち、ブラジル風の名前を持ち、日本とブラジルのサッカーの試合ではブラジルを応援することで明らかなように、民族的な誇りを持つことと居住国の国籍をとらないこととの間には、なんの関係もない。

しかし、在日韓国(朝鮮)人の少子化や、日本人との結婚によって毎年約1万人ずつ、彼らの人口は減っており、このままだと、あと約40年で消滅するはずだ(2005年の国勢調査推定値によると、特別永住権を持つ在日韓国・朝鮮人の総人口は46万6637人)。

その一方で、21世紀の韓国の支配層は、国家の存立にかかわるもっと深刻な2つの問題に直面している。

その1つは、日本以上のペースで少子高齢化が進んだ結果、世界最低水準にまで落ち込んだ韓国の出生率である(一生涯に1人の女性が産む子供の人数を示す合計特殊出生率は、2007年は、日本1.34、韓国1.26。両国とも最悪の2005年には、日本1.26.韓国1.08であり、戦後の韓国の出生率の低下は日本より急激である。社会実情データ図録2008年「合計特殊出生率の推移(日本と諸外国)」)。

もう1つは、韓国の若者の潜在的な日本移住願望である(WOW! KOREA2006年6月16日「海外就職希望1位は国家は日本」。2006年1月29日放送のNHKスペシャル『シリーズ 同時3点ドキュメント(2)移民漂流 10日間の記録』では、就職難や学歴社会に疲れた韓国の若者のあいだに海外への「移民ブーム」が起きていることが紹介された)。

そのおもな原因は、韓国の初任給にある。
韓国は日米を上回る80%以上の大学進学率を誇る国だが(小誌2007年4月23日「●在日と韓国の終焉」)、長引く経済不振の影響で、とくにソウル首都圏以外の地方では、大学を出てもその学歴にふさわしい職は少なく、仮に就職できてもその初任給は安い。

韓国では大卒初任給の平均月給は、実は韓国のアパートの1か月分の平均家賃に満たないのだ(これは韓国の家賃が日本以上に高いことにも原因がある。朝鮮日報日本語版2006年7月9日付「『韓国は日本より貧しいが、生活は日本より豊か』なのか?」)。
このため、韓国の若者の多くは就職後も親と同居し親のすねをかじり続ける(中岡龍馬『韓国人につけるクスリ - 韓国・自覚症状なしのウリナライズムの病理』オークラ出版2005年刊)。

他方、日本に来ればコンビニエンスストアでバイトするだけで月に十数万円は稼げるから、家賃数万円のアパートを借りれば当然親元から自立して生活できる。日本への観光旅行などを通じてこのことを知った韓国人は「日本ではバイトで自活できるのか!」と驚き「韓国で正社員になるより日本でバイトするほうがトクだ」と悟って、不法滞在してでも日本(のコンビニなど)で働こうとする。このため、日本国内で摘発される不法滞在外国人の国籍は、韓国がダントツ1位である(中岡前掲書)。

2008年7月、日本の中学生向けの学習指導要領の解説書に、従来の日本政府の主張に従って、竹島(韓国が独島と名付けて実効支配中)は日本の領土であるという趣旨の記載をすると決めた。
すると、韓国政府とマスコミは国を挙げて反日世論を盛り上げ、外交ルートや民間レベルの日韓間の交流を次々に中止した(毎日新聞Web版2007年7月15日「新学習指導要領:『竹島』問題の中学校解説書記載 韓国、大使を召還」、朝日新聞Web版2007年7月27日「竹島問題、交流に影 韓国、子どもの訪問中止次々」、中央日報日本語版2008年7月27日「『日本に対馬返還要求すべき』賛成50.6%」)。
他方、同月、北朝鮮の観光地、金剛(クムガン)山で韓国人観光客が北朝鮮警備兵によって射殺され、その真相究明調査に北朝鮮政府が十分に応じないという理不尽な事件があったが、韓国政府は、外交ルートで抗議するわけでもなく、マスコミも反北朝鮮世論を盛り上げる報道をほとんどしなかった(産経新聞Web版2008年7月16日「金剛山射殺『警告射撃後に3発狙い撃ち』北朝鮮説明」、中央日報日本語版2008年7月27日「北朝鮮にもてあそばれた柳明桓外相」)。

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●人口流出の恐怖●
韓国支配層がこのように対照的な対応をする理由は明白だ。北朝鮮に移住したい韓国人は1人もいないが、日本に移住したい韓国人は大勢いるからである。

それでなくても、日本を上回る少子化で、韓国の若年人口はどんどん減っているのだから、このうえ韓国のマスコミが反日的でない報道をすれば、つまり「日本は経済も文化も民主主義も発達したすばらしい国」だという真実の報道ばかりしていれば、韓国中の若者は大挙して日本に移住し、韓国社会は崩壊してしまう。それは、「やっぱり両班は日本人より国造りが下手だった」という事実が最終的に証明され、主として両班を祖先とする韓国の支配層が決定的に面目を失うことを意味する。 それはすなわち、大韓民国が存在する理由がほとんどなくなる、ということでもある。

【「竹島反日騒動」の直前、2008年5〜6月頃は、米国産牛肉の輸入解禁に反対する反米世論が沸騰し、首都ソウルでは、ろうそくを持った群集が連日連夜デモや集会をしていた(日経ビジネスWeb版2008年6月27日「韓国、長期化するろうそく集会のなぜ」)。
1950〜1953年の朝鮮戦争では、北朝鮮軍の侵略を撃退して韓国を守った国連軍の主力は米軍で、韓国にはまともな軍隊はなかったので、韓国の一般庶民は「両班(の子孫)と米国人と、国防の役に立ったのはどっちだ」「たぶん米国人だ」と思っているはずだ。
そのうえ、日本と同様に「バイトでも自活できる」豊かな先進国である米国も、韓国の若者にとって憧れの移住先なので、韓国の支配層は、自身のメンツを守り若者の移住を阻止するために、しばしばマスコミを用いて反米世論を煽っている。】

いわゆる「韓国の反日感情」の原因は、日本の過去の植民地支配とはほとんど関係がない。しばしば狂信的に吹き出す反日感情の原因は「若者がこの国にいたい」と思うような国を創ることに韓国の支配層が失敗したことにある(2006年の韓国の失業率は3%台だが、15〜29歳の失業率は7.2%もある。日経ビジネス前掲記事)。

【1970〜1980年代の韓国では、夫が妻に「おまえみたいな女は離婚だ!」と言うと、妻が「いいわ。日本に行く(日本に行ってホステスやる)から」と言い返すような夫婦喧嘩が盛んにあった、と呉善花は自著で暴露している(呉善花前掲書)。つまり、当時からすでに、いや、当時を含めて戦後一貫して、韓国人の、とくに若い女性にとっては、日本は憧れの移住先であり続けたのだ。】

とすると、若者の日本への移住を防ぐには、韓国が日本に勝つしかない。韓国が日本に勝って、日本に移住しなくても希望の持てる生活ができると思い込ませるしかない。
しかし、GDP世界第2位(4兆5340億ドル)の経済力と、自然科学分野だけで9人のノーベル賞受賞者を持つ日本に、同12位(7913億ドル)、同0人の韓国が、経済や科学技術の分野で挑んで勝つのは容易ではない(朝鮮日報日本語版2008年7月19日「米国4029人日本258人、韓国は3人=ISI 『世界的に論文が引用されている研究者数』調査」)(GDPは2005年の名目値で、韓国銀行が集計。中央日報日本語版2007年5月16日「韓国のGDP、世界12位」)。

となると、手っ取り早く、韓国が日本に勝つには、スポーツの国際試合で勝つぐらいしか手がない、ということになる。

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●韓国サッカーの限界●
韓国はスポーツ小国である。
韓国語には草野球という言葉がなく、高校野球をやっている高校は全国で約50校しかない(日本は約4000校。小誌2005年11月28日「日韓野球格差」)。野球に限らず、実際にからだを動かしてスポーツをやっている韓国人は極めて少ない。フィギュアスケートの競技人口は100人に満たず、スキーもほぼ同様である。

但し、サッカーだけは例外で、男は全員、2年間の兵役期間中に軍隊で経験する。だから、韓国最大の人気スポーツはサッカーである。

ところが、そのサッカーのA代表、五輪代表の実力が近年急速に低下しつつある。
A代表は、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)三次予選で苦戦し、「格下」であるはずの北朝鮮と、2008年3月8日と6月8日に2戦して、ともに「0-0」の引き分けに終わり、同じく格下のはずのヨルダンとは2008年5月31日のホームゲームで、後半3分までに2点リードしながら、後半28分以降に追い付かれて「2-2」の引き分けに終わっている(FIFA Web 2008年6月8日「2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA」、中央日報日本語版2008年7月8日付「ヒディンク『私が率いても2002神話の再現は難しい』」)。

五輪代表もかなり弱い。北京五輪アジア地区最終予選の前に行われた日韓の強化試合で、日本が「3-0」で圧勝したため、韓国内では相当な危機感が広がった(朝鮮日報日本語版2007年10月15日付「サッカー:躍進する日本、後退する韓国」、同2007年10月15日付「北京五輪サッカー:韓国、親善試合で日本に大敗」)。

韓国にとって唯一の救いは、韓国人の国際サッカー連盟(FIFA)副会長、チョン・モンジュン(鄭夢準)が、2007年にFIFA五輪組織委員長に就任し(五輪サッカーの主催者はFIFA)、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪のサッカーの予選と本選を取り仕切ることになったことだ(朝鮮日報日本語版2007年6月29日付「鄭夢準氏がFIFA五輪組織委員長に」)。
そのせいかどうか、各組の1位しか五輪出場権を得られない北京五輪アジア地区最終予選では、日本は強豪が多く不利なC組(サウジ、カタール、ベトナムと同組)に、オーストラリア(豪州)も不利なA組(北朝鮮、レバノン、2007年アジア杯優勝のイラクと同組)に、そして韓国は韓国自身以外は強豪のいないB組(バーレーン、シリア、ウズベキスタンと同組)にはいったので、韓国が五輪に出場し、日本は出場できない可能性がおおいにあった。
が、(鄭夢準の期待に反して?)日本はサウジに競り勝って五輪出場権を得てしまった(小誌2002年5月28日「組分け抽選の不正〜2002年W杯サッカーのディープスロート」、スポーツナビ2007年11月21日「北京五輪への道 サッカー アジア最終予選 日程・結果 男子」)。

そのうえ、北京五輪本大会に限らず、今後の国際大会で日本が韓国を上回る成績を上げる可能性は、潜在的にかなり高い。
なぜなら、兵役時代に行うサッカーは「先輩のシュートを後輩が防ぐと、後輩がリンチにかけられる」という、スポーツの名に値しない下劣なサッカーであり、とてもサッカー競技人口の底辺拡大にはつながらないからである(チュ・チュンヨンほか『韓国陸軍、オレの912日 - いま隣にある徴兵制』彩流社2004年刊)。

実は、サッカーでも、日韓間には途方もない格差がある。
日本の競技人口(480万5150人)は韓国(109万4227人)の約4倍、日本のクラブチーム数(1000)は韓国(96)の約10倍だ(朝鮮日報日本語版2007年8月22日付「サッカー:日本の競技人口は韓国の4倍」)。

とくに深刻なのはトッププロを支える、アマチュアやプロのユースチームにおける選手数の差だ。18歳以下のサッカー人口は、日本の62万9140人に対して韓国の1万8205人で、実に35倍もの差がある(朝鮮日報前掲記事)。

おそらくこれは韓国の急速な「少子高齢化」によって、ただでさえ少ない韓国の競技人口がますます減った結果だろう。
いずれにせよ、この事実は、近い将来韓国がサッカーで日本にまったく歯が立たなくなる日が来ることを意味している。
とくに、23歳以下の「若年層」だけで戦う五輪ではその「Xデー」はより早く、より劇的に到来するだろう(というか、U-23では、すでに韓国は2003年9月以降一度も日本に勝っていない。朝鮮日報前掲記事「サッカー:躍進する日本、後退する韓国」)。
たとえば、北京五輪本大会の一次(予選)リーグ(L)で、日韓は組が違うので直接対戦することはないが、普通にやれば、韓国がカメルーン、イタリア、ホンジュラスに全敗(して一次L敗退)する可能性は高いし、日本が1勝以上(あるいは一次Lを通過)する可能性はさほど低くないはずだ。

上記の如く、鄭夢準が五輪本大会を仕切っていて、北京五輪本大会の一次Lでは、日本は米国、ナイジェリア、オランダ、という強豪揃いの「死の組」にはいっているから、そう簡単に一次Lを通過して決勝トーナメント(T)に進むことはできないだろう。

が、それでも、五輪代表を支える「底辺」の拡大に成功した日本は、伸び盛りの若手を次々に繰り出してどんな成果を収めるかわからない。
そうした日韓のサッカー格差、つまり、韓国のスポーツ大国としての国造りの失敗を露呈させないために、何がなんでも日本には北京五輪本大会一次Lでは全敗してもらいたい、と韓国の支配層は思っているはずである。

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●李忠成の帰化●
実は、韓国の支配層には、北京五輪サッカーで日本を勝たせたくない理由がもう1つある。
それは、在日韓国(朝鮮)人の李忠成が帰化して日本五輪代表の一員になっていることだ。

いままで、韓国の支配層は、経営コンサルタントのシン・スゴ(辛淑玉)など、日本に帰化しない在日韓国(朝鮮)人の文化人に、日本のTVなどで以下のように語ってもらっていた:

「われわれ在日韓国(朝鮮)人は、日本人から差別されているので、もし帰化して在日社会を裏切ったあと、日本に受け入れられない、となっても、もう在日社会には戻れないので、そう簡単には帰化できないんです」

ところが、李忠成が帰化したいまとなっては、こんなデタラメはもう通用しない。
李忠成は、東京朝鮮第9初級学校を出ているので(ある程度)韓国(朝鮮)語を話せるうえ(北朝鮮系の新聞、朝鮮新報日本語版2006年5月18日付「Jリーグの舞台で活躍する民族学校出身選手」)、18歳の時、韓国サッカー界に才能を認められ、ワールドユース大会を前に韓国代表の合宿に参加したにもかかわらず、日本国籍を取得する道を選んだからだ。
実は、この合宿が、彼に日本への帰化を決意させることになった。彼はスポーツ報知の取材にこう答えている:

「自分は在日として[合宿に]行った。同じ韓国人として見られてなかった。日本に帰るとき、親と『うちらは日本人でもないし、韓国人でもないし、在日人だね』みたいな話をしたのをすごく覚えている。韓国が嫌いになったとかじゃないけど、そういうふうに見られてるんだって初めて体験した。それが一番大きかった」(スポーツ報知2008年7月15日付28面「[Road to 北京五輪]サッカー・李忠成 日本の『李』が在日の見本に」)

つまり、彼は韓国と日本と、2つの国を比較した結果、「在韓国人はホンネでは自分たち在日韓国人を同胞とは思っていない(差別している)」と感じて、日本を祖国として選んだのである。この「韓国代表合宿をきっかけに帰化を考え始めた」というエピソードは、NHKでも報道されたので、在日韓国(朝鮮)人社会にも広汎に知れ渡っているはずだ(2008年6月29日放送のNHK『サンデースポーツ』)。

しかし、韓国の新聞、朝鮮日報はこのスポーツ報知の記事を以下のように「引用」して報道した:

「その時は在日韓国人として合宿に参加した。自分は韓国人だと思っていたが、実際は韓国人というにはあまりにも違うという事実を悟った。韓国がきらいなわけではないが、在日韓国人の限界ははっきりと感じた」(朝鮮日報日本語版2008年7月16日付「北京五輪サッカー:李忠成『在日の手本になりたい』」)
「在日韓国人である自分が日本の国籍を取得するのは簡単なことではなかった。しかし五輪を前にして自分は韓国人でも日本人でもないということを悟ったので、帰化することにした」(朝鮮日報前掲記事)

「同じ韓国人として見られてなかった」つまり「差別された」という部分は削除されているし、「日本の国籍を取得するのは簡単なことではなかった」という、スポーツ報知の記事にはまったく存在しない発言が勝手に挿入されている(この記事を書いた朝鮮日報の記者は、李忠成本人に直接取材せず、スポーツ報知の記事を読んだだけだ)。これは「引用」ではなく「歪曲」である。
彼の在日韓国人社会へのメッセージの部分になると、歪曲はもっとエスカレートする。スポーツ報知では

「(日本名が必要なときに使っていた)大山というのも(選択肢に)あったけど、在日で帰化した人たちで李とか金とかで出た人はたぶんすごく少ない。自分が李で五輪に出て、結果を出せば、在日の人でこれからどうするか悩んでいる人たちの一つの見本みたいな感じにもなれると思った」(スポーツ報知前掲記事)

となっている。これが朝鮮日報にかかるとこうなる:

「五輪がなかったらこれほど注目されることもなかっただろうし、帰化することもなかっただろう。五輪出場をきっかけとして、在日韓国人として悩む人たちに1つの手本のような存在になりたいと思う」(朝鮮日報前掲記事)

五輪に出ることと、在日韓国人の手本になることとは、なんの関係もない。彼は、「在日韓国人が日本に帰化した場合の名前の名乗り方の手本になりたい」、すなわち、「韓(朝鮮)民族の名前(や誇り)を持ったまま日本国籍をとって日本国民になることもできますよ」と在日同胞に向かって言いたいのだ。

おそらく、韓国の支配層は、また、朝鮮日報の幹部は、ほんとうは「韓国人の血を引く自分が五輪で活躍することは、韓国人の民族的優秀性の証明になりますから、在日の皆さん、さまざまな分野で頑張りましょう」などと李忠成に言ってほしかったのだろう。しかし、代表合宿に招待されながら「在韓国人」に差別されて日本への帰化を決意した者がそんなことを言うはずはない。そこで、上記のスポーツ報知の記事のような発言になったのだが、朝鮮日報は「引用」にあたって微妙に言葉を入れ替えて、なんとか自分たちの希望するニュアンスを持たせようと四苦八苦したのだ。

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●韓国の危機●
さて、この李忠成というフォワード(FW)を擁するサッカー北京五輪日本代表が、MF遠藤を司令塔に迎えて北京五輪で快勝し(て、同時に韓国五輪代表が惨敗し)たら、いまは日本人サッカーファンにしか知られていない李忠成は、一躍国民的英雄になり、多くの日本国民に知られることになり、それはやがて必ず韓国にも知れ渡る。日本人が国を挙げて李忠成を熱狂的に応援する事態になれば、「在日韓国(朝鮮)人は日本人に差別されながら民族の誇りを守って来た」などという「不幸神話」は雲散霧消してしまうだろう(小誌2007年4月23日「●在日と韓国の終焉」)。

そうなると、在日韓国人はもちろん、在韓韓国人のなかにも「私も李忠成のように日本に住んで日本人になりたい」と考える若者が急増する可能性がある。
「韓国と日本を比較した結果日本を選んだ韓国風の名前の持ち主」が胸に日の丸を付けて、大勢の日本国民に応援されて戦うことのインパクトは極めて大きいので、おそらく李忠成が韓国代表チームと対戦することを恐れて、鄭夢準は日本と韓国が、国と国との真剣勝負である、五輪やW杯の予選や本大会で同組にならないよう、できる限りの努力をしているはずだ(小誌2002年5月28日「組分け抽選の不正〜2002年W杯サッカーのディープスロート」)。
じっさい、1998年フランスW杯のアジア地区最終予選で同組になって以来、日本と韓国は、W杯と五輪の予選、本大会で対戦したことがない)。

さらに、「外国人参政権問題」にも決着が付く。李忠成の活躍を知った日本の保守良識派が「特別永住権を持つ在日外国人(旧三国人)の皆さんは、李忠成選手を見習って日本国籍を取るべきだ。そうすれば外国人参政権など必要なくなる」と主張した場合、韓国政府やそれに同調する日本のリベラル(左翼)系の勢力は、おそらく反論できまい。

李忠成は、筆者のような生まれながらの日本人と異なり、自分の意志で、敢えて選択して日本人になったので、だれよりも「日本のために貢献したい」(貢献することによって真の日本人になりたい)という思いが強いはずだ。
だから、たとえ遠藤がいなくても、たとえ相手が強豪のオランダやナイジェリアでも、彼が驚異的な精神力を発揮して日本を勝利に導く可能性はないとは言えない。

そして、彼が五輪代表やA代表でがんがんゴールを決めて大スターになると、民団は完全に存在意義を失う。

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●テロ対策●
ここから先は単なる仮説であり、筆者としても断定的に主張するつもりはない。しかし、日本の公安関係者およびサッカー関係者が読めば必ず参考になるので、そういう方々にだけお読み頂きたい(それ以外の方は読まないで頂きたい)。

韓国の支配層に、(李忠成を擁する)北京五輪サッカー日本代表が五輪本大会で快勝することは阻止したい、という事情がある中で、もしも筆者が「被害者を殺しはしないが一時的に弱らせることのできる生物兵器」を扱う権限を持つ韓国諜報機関の幹部であれば、どの兵器をだれに投与するかは慎重に選ぶ。

その際、絶対に日本の五輪代表チーム全体を狙うことはしない。大勢の感染者が出れば社会問題になり、日本中の医者が「謎のウィルス」の研究に乗り出して来るので、アシが付く恐れがあるからだ。とくに、北京入りしたあとの五輪代表チームを狙うことは、五輪そのものへのテロとなり、国際オリンピック委員会(IOC)と中国を敵にまわすことになる。もしそうなれば、中国政府はその威信を賭けて犯人探しに乗り出すと予想されるので、韓国政府としては絶対にそれだけは避けなければならない。

となると、ターゲットの人数は少なければ少ないほどよい。
その場合、「はしっこ」の選手を狙うのは効率が悪い。FWやディフェンダー(DF)の左右のサイドバック(SB)、ゴールキーパー(GK)などを一時的に体調不良にしたところで、元々選手層の厚い日本のこと、すぐに伸び盛りの若手が出て来てその穴を埋めてしまうので、チームの戦力は大きくは落ちない。
したがって、狙うべきは、前後左右の多くの選手と連動して動くMFの司令塔またはボランチ(守備的MFの要)、あるいはDFのセンターバック(CB)となる。この種の選手は文字どおり「中心選手」であり、容易に入れ替えが利かないからだ。
2006年ドイツW杯本大会のフランス代表チームが、FWシセを開幕前の骨折で欠きながら決勝進出をはたしたものの、決勝で司令塔のMFジダンが「頭突き」でレッドカードを受けた結果退場して敗退した、という事実から見ても、そう考えるしかない(読売新聞Web版2006年6月8日「仏にジダンの悪夢再び、FWシセ骨折で出場絶望」)。
つまり、MF遠藤は狙われやすく、FW李忠成はそうでない、ということだ。

また、生物兵器の投与は、代表チームが中国にはいる前に行い、かつその効果は、代表チームが合宿や壮行試合(強化試合)を通じて選手同士の連携を確立するのを十分に妨害できるぐいらい、長く持続しなければならない。2006年のフィギュアGPFで安藤美姫や浅田真央を一時的に体調不良にした程度の、弱いウィルス兵器では役に立たない。

幸か不幸か、遠藤はOA枠の五輪代表候補選手であった。彼はU-23の五輪代表選手とは合宿が始まるまで別行動をとることが多いので、彼1人を狙い撃ちにして感染させるのは容易であり、彼が生命の危険のない病状で、たったひとり感染しても、医学界の注目は集まらない。

かくして遠藤は代表合宿開始直前の6月30日に発熱して7月2日に入院し、7月7日からの合宿参加を断念させられ、彼の名前のない北京五輪代表チームメンバーのリストが発表された7月14日に退院したが、入院中に体力が落ちたため、日本五輪代表が豪州五輪代表との壮行試合を行う7月24日になってもまだ試合に出られない状態が続いていた。したがって、彼の感染したウィルスが人為的に撒かれた生物兵器であるならば、その目的は完全に達せられたことになる。

もしこのような生物兵器が実在するならば、「人を殺すことはないが、その健康状態を自在に操ることができる」特異な兵器ということになる。
このような生物兵器が存在しうるのかどうかについて、日本の医学界および公安関係者は研究すべきではないだろうか。なぜなら、これは今後も使用される可能性があるからだ。

たとえば、2010年南アフリカW杯アジア地区最終予選である。李忠成がA代表入りしそうな場合や、日本が南アフリカW杯本大会出場権を得られそうなのに、韓国が得られそうもない場合などに、このウィルスは再度(?)使用される恐れがある。

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●帰化妨害の証言者●
これとは別に、李忠成個人が、単独で、脅迫などの古典的な手口で狙われる可能性も否定できない。
彼は帰化を決意したときは、「直接聞いたわけではないが、[親戚知人から]反対の声がかなりあった」と述べ(2008年7月27日深夜、28日未明放送のテレビ朝日『Get Sports』「サッカー北京五輪代表 李忠成 背負いしもの」)、筆者が常々指摘している、在日韓国(朝鮮)人同士の「帰化妨害」という人権侵害が実在することを「証言」してしまった(「在日」にとっての最大の人権問題は、日本人による在日への差別ではなく、在日同士の帰化妨害なのだ)。

おそらく韓国の支配層は、殺したいほど彼を憎んでいるはずだ。
もし彼が脅迫や暴行などの被害を受けたら、たとえ実行犯の国籍が日本と判明しても、司法当局やマスコミは真っ先に韓国政府関係機関の関与を疑うべきだ。

李忠成は単なる日本国民ではない。日本の名誉のために戦う愛国者である。愛国者を守れない国家は国家ではない。これは日本サッカー界の問題ではなく、日本国全体の問題だ。
彼に手を出すことは日本国民全員を敵にまわすことになる、ということを、「敵」にわからせなければならない。

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