「引用文献:」はこちら

慰安婦テロ

続・いくさ/テロ/殺人の心理学

〜シリーズ「反態度的行動」(18)〜

Originally written: May 05, 2017(web版)
Second update: May 07, 2017(mail版)(慰安婦テロ:週刊アカシックレコード170507)

【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構〜シリーズ『失業革命』(5)」は → こちら
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理〜ネット『無料』文化の罪〜シリーズ『失業革命』(6)」は → こちら
【小誌2012年3月26日「反日感情の正体〜韓国=アルジェリア方程式〜シリーズ『反態度的行動』(1)」は → こちら
【小誌2014年6月9日「北朝鮮崩壊神話〜『北朝鮮崩壊』という神話〜シリーズ『米中朝のX DAY』(18)」は → こちら
【前回、小誌2017年4月30日「いくさの心理学〜いくさ/テロ/殺人の心理学〜シリーズ『反態度的行動』(17)」は → こちら

■続・いくさ/テロ/殺人の心理学〜シリーズ「反態度的行動」(18)■
問題3:
「いくさ」と「テロ」は同じものか、違うものか。共通点または相違点を表わす心理学上の現象(人類の営みの事例)を示して答えよ。但し、ここでいう「テロ」には、おもに東西冷戦時代に国家やその関連機関の影響下において行われたもの(国家テロ)は含まれず、冷戦終了後に、国家と関係のない民間人によって行われているもの(「民間テロ」とする)のみが含まれる。したがって、赤軍派による「よど号ハイジャック事件」、パレスチナゲリラによる「ミュンヘン五輪テロ事件」、北朝鮮による「大韓航空機爆破事件」や「キム・ジョンナム(金正男)暗殺事件」については考慮せず、2001年の「米中枢同時テロ」(9.11)や、2015年の「シャルリー・エブド」襲撃事件やカリフォルニア州サンバーナーディーノ銃撃事件、2017年現在も続いている「イスラミック・ステート」(IS)によるイラク領やシリア領における破壊活動や戦闘行動のようなテロについて考慮するものとする。
また、宗教団体の「オウム真理教」の一部の信者が起こした「地下鉄サリン事件」「坂本堤弁護士一家殺害事件」などの犯罪は、その集団のメンバー全員が(事前または事件発生直後に)承知していた事件ではないので(全員がそういう事件を起こすことを望んでいた訳ではないので)、国家テロはもちろん、民間テロにも含めないこととする。
尚、ここでいう「いくさ」は、「関ケ原の合戦」のような、近代以前の日本における「いくさ」のみを指す言葉ではなく、第二次世界大戦、朝鮮戦争、イラク戦争、日露戦争、ナポレオン・ボナパルトのロシア遠征、チンギス・ハーンの世界征服戦争など、人類史上のすべての戦争を指す言葉である。

問題4:
アラブ諸国民および在欧米アラブ人はハリウッド映画など欧米の文化を好んで受容するにもかかわらず、しばしば反欧米感情を表明し、その感情に基づく反欧米テロを行う。他方、韓国国民は日本のマンガやアニメやJポップなど日本の文化を好んで受容するにもかかわらず、しばしば反日感情を表明するところまではアラブ諸国民や在欧米アラブ人と同じだが、韓国国民はその感情に基づく反日テロをほとんどしない。
この「韓国人が反日テロをしない状態」は永遠に続くのか、それとも、将来変化する可能性があるのか。心理学上の現象(人類の営みの事例)を示して答えよ。

以下は上記の問題すべてを解くためのヒントである:
「テロの原因は、貧困や差別ではないし、差別などの歴史的経験から来る怨恨でもない。この説を裏付ける心理学上の現象(人類の営みの事例)として、『第二次大戦中、米国政府の人種差別的な政策により、全財産を奪われて強制収容所に入れられ、かつ、戦後も長期にわたって米国政府から公式の謝罪も賠償も得られなかった大勢の日系米国人やその子孫のなかに、戦後の米国社会でテロを行った者が1人もいない』という事実などを挙げることができる」

(2017年5月7日頃配信予定)

東日本大震災、熊本地震の被災者の方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。

いくさとは何か。
テロとは何か。
日系米国人はなぜテロをしないのか。

考えてみて下さい。

【この先、記事本文こちらでメールマガジンの読者登録をなさって(発行月の翌月以降こちらでバックナンバーとして)お読み下さい。
この記事がすでに配信されている場合でも、配信当月の月末までにまぐまぐで読者登録をなされば、無料で、バックナンバーとしてお読み頂けます(登録直後に登録なさったメールアドレスに送信されます)。
月間購読料(登録料)の本体価格は100円(消費税別)ですが、登録した最初の月は0円で、購読料が課金されるのはその翌月からです。最初の月の末日までに登録解除すれば、一切課金されません
この「当月無料」システムについてはこちらでもご確認頂けます。
尚、登録申し込みには「まぐまぐ!」の利用者登録(無料)も必要です。
メールマガジンが正しく送られて来ない場合は (メールソフトのアンチスパム/迷惑メールフォルダをチェックなさったうえで) こちらにお問い合わせ下さい。
バックナンバーが正しく送られて来ない場合はこちらにお問い合わせ下さい。
「まぐまぐ!」についてのお問い合わせはこちらにお願い致します。
上記の月間購読料(登録料)はこの記事が配信された月の金額です。最新の金額については、こちらでご確認下さい。
小誌の筆者と編集部は、購読(課金)手続きや配信業務には一切関与せず、それらすべてを「まぐまぐ」に代行して頂いております。したがって、クレジットカード等の手続きの問題や、メールマガジンの遅配、不達などに関してはすべて「まぐまぐ」にお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。小誌編集部は課金・配信のシステムに一切触れることができないので、何卒宜しくご理解下さいませ。】

引用文献

Cashdan, E. (1989). 'Hunters and gatherers: Economic behavior in bands', Plattner, S. (ed.), "Economic Anthropology", Stanford University Press, pp.21-48.

csi@yna.co.kr (2017a). 「北朝鮮が今年2回目の暗号指令放送 新たな内容流す」, 聯合ニュース 2017年1月13日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/01/13/0300000000AJP20170113000200882.HTML (2017年1月13日アクセス)

csi@yna.co.kr (2017b). 「北朝鮮が今年5回目の暗号放送 新たな内容流す」, 聯合ニュース 2017年2月5日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/02/05/0300000000AJP20170205000300882.HTML (2017年2月8日アクセス)

秦 郁彦・笹森春樹 (2017a). 「時代の証言者 実証史学への道 秦 郁彦 29 『吉田証言』の詐話を追う」, 読売新聞 2017年4月24日付朝刊8面

秦 郁彦・笹森春樹 (2017b). 「時代の証言者 実証史学への道 秦 郁彦 30 慰安婦問題の春夏秋冬」, 読売新聞 2017年4月25日付朝刊10面

時事 (2017). 「首相動静 (3月10日)」, 時事通信 2017年3月11日 http://www.jiji.com/jc/article?k=2017031000354&g=pol (2017年3月11日アクセス)

亀田達也 (2010). 「集団の根本的重要性」, 亀田達也・村田光二(著)『複雑さに挑む 社会心理学 適応エージェントとしての人間 改訂版』, 有斐閣アルマ, pp.27-30

kimchiboxs@yna.co.kr (2017). 「北朝鮮が『太陽節』前日に暗号放送 新たな内容」, 聯合ニュース 2017年4月14日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/04/14/0300000000AJP20170414000200882.HTML (2017年4月14日アクセス)

Norton, M. I., Monin, B., Cooper, J., & Hogg, M. A. (2003). 'Vicarious dissonance: attitude change from the inconsistency of others', "Journal of Personality and Social Psychology", vol.85, pp.47-62.

竹内誠一郎・中川孝之 (2017). 「北 軍創建85年 中国 北国境への警戒強化 有事備え 兵士10万人展開か」, 読売新聞 2017年4月25日付朝刊7面 http://www.yomiuri.co.jp/world/20170424-OYT1T50159.html (2017年4月25日アクセス)

上地洋実 (2017). 「アラブに並ぶ北の偽造品 格好の外貨獲得先 『中国製より質高い』 出稼ぎ労働1.5万人」, 読売新聞 2017年3月27日付朝刊7面 http://www.yomiuri.co.jp/world/20170327-OYT1T50023.html (2017年3月27日アクセス)

ynhrm@yna.co.kr (2017). 「北朝鮮が今年8回目の暗号放送 前回から5日ぶり」, 聯合ニュース 2017年3月10日 http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/03/10/0300000000AJP20170310001300882.HTML (2017年3月12日アクセス)

ほか

このページの先頭に戻る。

 (敬称略)

はじめに戻る